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ホンダCB1100EXで千葉の旧友を訪ねる

 ホンダCB1100EXに乗って、友人が営む千葉・東金のカフェ兼キャンプ場を訪ねた。

古家に集めたオーナーの好みのアンティーク、それらはオリベッティのタイプライターだったり、ポラロイドのインスタントカメラだったり、無数の熊の木彫りだったり、トライアンフの自転車だったりするのだが、雑多な”昭和”に日大芸術学部工業デザイン学科出身のセンスがブレンドされている。

ここにはさらに、若くて物静かな女性パティシエがいて、毎日、おいしい焼き菓子を作っているのだ。いつまでもダラダラしていたい、心地よい空間が形づくられている。

都心からは京葉道路から東金道路に入って、一回左折するだけで着く。70分、途中でコーヒーを飲むのは我慢して、ここに着いてから味わうことを薦める。

CB1100EXは、ホンダの空冷4発という伝統に現代的技術を組み合わせ、スポークホイールとシルバーの冷却フィン、フロントフォークのブーツでちょっとレトロに彩っている。

90psの直列4気筒DOHCエンジンは、ボリューム控えめながらドロドロと低い響きを放ち、トルク感は2000〜3000rpmでもたくましい。全体的にはホンダらしい優等生的なスムーズさを見せるいっぽうで、背後には骨太な大排気量空冷エンジンらしさも感じられる。100km/hへは2速・5800rpmで達し、むろん出力のピークはそこから先で訪れるのだが、8500rpmのレブリミットまでスムーズネスをキープするわけではなく、そこがまたこのエンジンの味なのだろうと思う。

ハンドリングは257kgという車重などから想像するより軽快で、ライダーの重心の置き場に応じてひらひらとよく曲がる。荒れた路面ではクラシカルなタイヤやサスペンションなりの安定性を、これも敢えて味わいとして与えているのだろう。

デザイン、味わい、伝統、レトロ、現代・・・微妙なバランスこそが興味深い。CB1100EXの鞍上で、自分が身を置くポジションを1cm単位で移す度、挙動が変わっていくことを楽しむ帰路だった

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nam CafeandCamp
ナム カフェアンドキャンプ
オリジナルスイーツの販売
ハイキングとキャンプができるお店
千葉県東金市八坂台1-2123-1(東金文化会館隣)
営業日 木曜日~日曜日
営業時間 13:00~18:30
https://www.instagram.com/nam_cafeandcamp/

 

 

 

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